前回の記事では染料仕上げの革のエイジングについて、ANCLAROの考え方を描きました。
今回から、前回の記事を踏まえてANCLAROで定番色として手染めで作っている「チョコ」「バーガンディ」「スプルース」そして土台として「きなり」の4色がどのようにエイジングしていくのかをテストしていきたいと思います。
していきたいと思います。と書きましたが、実は既に開始していました。creemaさんで特集に載せていただけた関係で少し忙しく、なかなか記事にする時間がなかったのでした。
今は本業の合間にこっそり書いています。内緒ですよ🤫
ということで、以下が今回の実験の詳細です。
・実験開始日時:2026/05/06
・目的:ANCLAROの革がどのように変化するのか、傾向を掴む。
・この実験でわかること:主に紫外線と酸化の影響による「染料の退色」や「革の褐色化」などの、経年変化の傾向。
・この実験で分からないこと:摩擦や加脂による変化。実際のユーザー環境における変化。
▽方法
同じ半裁から切り出したきなりの革をブロック分けし、4色✕仕上あり・なし×日光浴・遮光に分けます。全部で16ブロックになります。


それぞれ左の列が仕上げなし、右の列が仕上げありです。
既にこの時点で色に違いがりますが、これはコーティング剤やワックスによる屈折率の変化によるものだと考えられます。おそらく石を濡らすと色が濃くなる現象と似たようなものです。
(余談ですが、仕上げ後の色の変化を計算して染色するのも腕の見せ所だったりします。)
このふたつの革を、片方はアルミホイルで遮光し室内保管でエイジングを極限まで抑え、もう片方は室内でライトを浴びせたり天気のいい日に太陽に晒したりしてエイジングを促します。

そして、今後どのように変化していくのかをこのブログで発表していくという試みです。
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2026/05/07
そして、日光浴を1日ほど行った姿がこちらです



きなりの部分の変化が大きいですね。

対して、染色している部分は仕上あり・なし共に濃くも薄くもなっていません。少し濃くなるはずだと予想していたのですが、意外でした。
もしかしたら、ANCLAROの定番色は重めの染色にしているので、染料そのものや、染色で色が変わることにより紫外線の吸収や反射に大きな変化が生じ、タンニンへの影響がきなりとは異なるのかもしれません。
やはり実際にやってみないと分からない事ばかりですね。今後が楽しみです。
ということで、エイジングテスト開始のご報告と、1回めの経過報告でした。いかがでしょうか。
今後ものんびりテストを続けていきますので、良ければ引き続きご覧いただけると嬉しいです。
次回以降は別記事での更新になります。
それでは良き革ライフを!